ジェネリック読誦

音楽を中心に細々と書きます。

【16/50 1997-1999】/ SUPERCAR

今回は、最近よく聴くアルバムから。

※(オリジナルアルバムという位置づけじゃないけど許してください!)

 

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 青森から出てきた4人組の1stアルバム”スリーアウトチェンジ"、続く2ndアルバムの"JUMP UP"ではRideやジザメリを髣髴としたシューゲイザー、或いはドリームポップを踏襲したロックが彼らの曲の根幹にあった。(次のアルバムから段々とエレクトロニカ方面に傾倒していくこととなるが、それはそれで名盤であることに間違いない)

 

 このアルバムはSUPERCARの中でも90年代に発表した、初期の楽曲を集めたベスト盤である。

 先述した2枚のオリジナルアルバムに加え、"OOKeah!!"と"OOYeah!!"という2枚のコンセプトアルバムからファンが選んだベストアルバム…という事にされている。シングルだけを集めました、だとかA面B面のコレクションという訳ではない*1

 

 私個人は、大体のバンドのベスト盤は好きなシングル曲だけを抽出して、1枚を通して聴くことは滅多にない。が、このアルバムは別だ。1曲目の"cream soda"から最後の"BE"まで、一貫したギターロックが鳴り続ける。後期のSUPERCARからは考えられないギターノイズの洪水が聴けるはずだ。

 シングル曲は勿論の事、私のオススメは"Hello"と”Sun Rider”。いや全部か…?あとはこの謎PV。

 

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 PVのカオスっぷり(シュールというのだろうか)×轟音ロックはまさに中毒である。是非フルで見てほしい。どこかで。

 

 

 後期のSUPERCARもカッコイイのだが、個人的には初期、ひいてはこのアルバムが彼らの最高傑作だと勝手に思っている(昔はスリーアウトチェンジだと思ってたけど、いかんせん曲数が多く、あれもこれも詰め込んだ初期衝動に溢れすぎてる感が拭えない。私が大人になったからそう感じているのか?)。

 

 

 

 …ちなみに、これらの時代の曲をVoのナカコーの手によって再構築された"RE:SUPERCAR 1"というアルバムが存在する。

 内容も1つの作品としてみると各曲が更に洗練されてとても良い企画盤だと思っているが、SUPERCARとしてはこういった売り方はどうなのだろう…。4人の意思で発売されたのかは甚だ疑問である。個人的に再結成してほしい邦楽ロックバンドを挙げるならMOON CHILDSUPERCARなのだが…。

 

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*1:ちなみに解散後にそれぞれ"A""B"といったアルバムが出ている