【Parade】/ Plastic Tree
ブログ開設の理由は"好きなことを、好きなだけ書き散らしたい"
これに尽きるんですよ。まあ適当にやらせてください笑
まず初めに「ヴィジュアル系」と言われるカテゴリは音楽的によるものではないというところから。
ヴィジュアル系、俗に言うV系は口紅にアイシャドウを塗り、他のバンドとは一線を画すライブパフォーマンスであり、圧倒的に女性のファンが多い。これは確かに事実である。そこに関してはこのPlastic Treeも例外ではないのだが…。
Plastic Treeは所謂"90年代ヴィジュアル系"の1つである。single"割れた窓"でメジャーデビューしてからは"Hide and Seek""Puppet Show"2枚のオリジナルアルバムを90年代に出している。
当時の90年代ヴィジュアル系の主流としては、GLAYやSOPHIAを初めSIAM SHADE、SHAZNA等のバンドが台頭しておりその界隈は盛り上がっていた。
それらの多種多様な音楽性の中、Plastic Treeはひっそりとメジャーデビュー。そこまでの認知度はなかったはずだ。しかし特筆すべきは彼らの音楽性。Vocalの有村はThe Cureのロバート・スミスからの影響を強く受けている(私は最初見た時漫画'Kissxxxx'の加納君かと思った)。初期の彼らの音楽はRedioheadを初めとしたUKロックに感化され、着想を得ているものだと言っていい。
今日紹介するParadeは3枚目のアルバムだが、このアルバムもメインの作曲は長谷川正(Ba)だ(次のアルバムからはナカヤマアキラ(Gt)が本格的に作曲に関わり、より幅が広がっていく)。正直紹介するのはどのアルバムでも良かったんですが、まあ昔一番最初にCDを手に取ったのがこのアルバムだったのと、この時代のアキラの赤髪がカッコイイのでこのアルバムで。
前作の"Puppet Show"は攻撃的なアルバムで、荒れるギターに溜めた鬱屈を吐き出すような有村のボーカルが全体的に特徴的だった*1のに対し、今作はある程度マイルドになっている。
マイルド、という表現には毒が抜けた、初期衝動がなくなりつまらないバンドになった、ということではない。勿論PuppetShowにはその良さがあり、幻燈機械なんかは今でも十分ライブ映えする名曲だ。ではParadeの魅力は何か?個々の曲のインパクトというよりかは全曲を通して出る透明感の統一だと答える。曖昧過ぎるのは百も承知だが。
勿論、エーテルに始まりそしてパレードは続くで終わる一枚の統一されたサーカスの世界観に浸ってもらうのが一番なのだが、一押しは中盤の核である"空白の日"。4分の3拍子でこれでもかという程自我を訴えるボーカルは必聴。"睡眠薬"のギターリフと浮遊感のあるメロディー*2もたまらない。
ちなみに次作のトロイメライはよりキャッチーなナンバーが増える。…が、ギターの音(特に中音域)がとても大きく、本作にあった独特の艶やかさが消え、ギターロックのアルバムである。賛否両論かもしれない。
なんか色々脱線したような気もするが、言いたかったのはそうだな…
"ヴィジュアル系という事だけで音楽性そのものを否定するのは間違っている"です笑
…次からちゃんとレビューします。文字打つのムズカシイ…。
あ、ちなみに最新アルバム"十色定理"もイイ感じのアルバムです。公式に短いPVがあったんでお気に入りの曲を載せときます。
*1:リセット、monophobiaなど
*2:Plastic Treeといえば浮遊感、と言っておけばいいような気がするのは気のせいか